保育士のひとりごと

【保育士のリアル】ブラック保育園の見分け方

こんにちは!トミカです。

保育士歴10年です。勤務した園は2園。

その中のひとつが、いわゆる……

ブラック保育園でした……。

これからお子さんが保育園に入園する予定のある、パパさんママさん。

保育士を目指している学生さん。

ブラック保育園は……避けたいですよね…

ぜっっっっ……たいに、避けたい!

今回は、トミカが経験したブラック保育園でのエピソードや、ブラック保育園を見分けるコツなどお伝えしていきますね。

保育士の一日

最初に、保育士の一日を簡単にご紹介します。

保育園は7:00~19:00まで開所しています。

6:45 開所準備 除雪をしたり、園を開ける準備をします。

7:00 登園 登園した子の体調確認をしたり、持ち物や連絡ノートの確認をします。

     自由遊び

9:00 朝の会・午前おやつ

9:45 設定保育 外遊び、リトミック、体育あそび、わらべうた……など色々な活動をします。

11:20 給食 アレルギーのある子も多いので、気をつけながら配膳します。誤食のないように、テーブルも分けます。

12:20 掃除・排泄・着替え 一日で一番バッタバタの時間帯です。

13:00 午睡 子どもたちをトントンして眠りの世界にいざないます。保育士の腕の見せどころ。

13:30 掃除 トイレやホール、水飲み場の清掃をします。

14:00 事務作業 連絡帳の記入、日案の反省、月のカリキュラムの立案、季節の製作の準備……などやることは山程あります。

15:00 起床・午後おやつ

15:30 帰りの会・自由遊び

19:00 降園 子どもたちが全員帰ったら、閉園します。 

え……休憩時間なし!?

休憩って何だっけ……。
昼に職員会議がある日は、さらに地獄のスケジュール……

ブラックエピソード

ここからは、ブラックエピソードをご紹介します。

ドン引きしないでね!

①サービス残業はあたりまえ

先輩が誰一人帰らない中……たった一人の新卒トミカ……帰れません。

自分の仕事が終わっていたとしても、他の保育士が残業をしていたら残って手伝うのが当たり前、という考えの世界なのです。

もちろん、残業代はゼーロー。

朝7時から21時まで保育園にいることも普通にあります。

②フードファイト

歓迎会、忘年会でフードファイターばりに食べなければなりません。

もう食べられませんと言ったら、「食べられない人は仕事ができないんだよねー」と有り難いお言葉をいただきます……。

ギリギリの限界まで…食べてました…。ほんとうに辛かったです…。

③有給休暇を自由に取れない

有給休暇は園長が○をつけた日の中から選ばなければなりません。

先輩保育士から順番に日にちを選ぶので、下っ端は強制的に残った日に決まります。

④退職の申告はお早めに

退職の申告は、遅くとも8月までに申告しなければなりません。
一般的には1~2ヶ月前に申告すれば良いと思うのですが 9月くらいから新卒の募集をかけるので、早めに…という伝統がありました。

年度の途中で辞めるなんて、ぜっっっったいに許されません。
正職員は、結婚する時に辞めてもらいます!と一番最初に言われます。妊娠すると、年度途中でやめざるを得ないからです。

もしも……伝統を守らない保育士がいたら……、それから退職までの期間は園長から集中的にハラスメントを受けます。

土曜日はだいたい隔週出勤なのですが、園長に目をつけられて土曜休みゼロになった保育士…いました。

園長を敵にまわすと、ほんとにつらいです…。

⑤子どもへの対応がひどい

保護者の方からは見えないところで、子どもたちへの対応がひどい保育士も…たくさんいました…。
話を聞いて欲しい場面で、子どもたちが騒がしい、そんな時…保育士は子どもたちの注意を惹きつける方法を工夫します。

でも、ブラックな保育士は、ぜんぶ子どもたちのせいにします。怒鳴ったり、めちゃ怖いお面とかで子どもたちを脅して、静かにさせます。

言うことを聞かない子どもに対して、「この子、悪いから無視しよう」と周りの子どもたちに言う場面も……。もう、絶句です…。

ブラック保育園の見分け方

……ここまで色々書きましたが、ブラックな保育園ばかりではないのでご安心ください!


トミカの今の職場は、残業は基本的になし、休憩もとれる、有給もとれます。子どもたちを脅して言うことをきかせることは、絶対にありません。

ほんとうに園によりけりです…。

この記事を読んで、不安になった新卒保育士さん。

保護者のみなさま…。

素敵な保育を実践している保育園やこども園、たくさんありますよ。
でも、ブラックな保育園もまぁまぁあるんです…。

じゃあ…どうやって見分けたらいいのでしょう…。

ここで、保育士トミカが思う、ブラック保育園の見分けるためのポイントをご紹介します。

①しっかりと見学する

コロナ禍で難しい部分もあるかもしれませんが、見学は絶対にした方がいいです。
そして、子どもたちが活動している様子をぜひ見てみてください。

保育士の顔色を伺っている子はいないかな…とか、保育士は子どもたちと遊んでいるかな…とか。

保育士は雑用も多くて忙しいのですが、優しい先生は子どもたちと、たーーくさん遊んでいます。

②行事が多くないか

運動会や発表会、作品展などの大きな行事に力を入れている園は、ちょっとこわいです……。

仕上がりが素晴らしいということは、それだけ何日も練習をめっっっちゃしている……ということなんです。

保護者の方は、子どもたちの成長を感じることができるので、いいなーと感じるかもしれませんが…。

一度…自分に置き換えてみてください……。

いつもの仕事+大きい行事をやりますよ~。

外部の人たちも見に来るから、ぜったい成功させるぞーー!!これから毎日みっちりやるからねーって……

上司に言われたら………

つらすぎませんか……。

…そうなんです。

実は行事って、子どもたちの負担になっちゃうんです。
準備することも多いから、保育士の負担も増えます…。

誰も得しないんですよ……。

行事に力を入れるよりも、日々の生活を楽しんで、外遊びとかいっぱいしている園のほうが、わたしは好きです。

③園外の様子を観察

わたしが、一番オススメしたいのが、園外での様子を見ることです。

お散歩中や、公園で遊ぶ様子をぜひ観察してみて下さい。

園外は、不審者とか交通の面とか、気を張る部分も多いのですが……園長や主任の目がないので、ちょっぴりホッとできるのも本音です…。

子どもへの声掛けとか、保育士同士のやりとりとか、自然な様子が見られます。

実際に、プライベートで、近くの保育園の子ども達と公園で出会ったのですが……。

クラスリーダーだと思われる保育士が、別の保育士が周りを見ていなかった点を指摘したかったようで。
「○先生、何にも見てないよねー。あれじゃ危ないよねー」って子どもに話しかける感じで言っていました…。

大きな声だったのでその保育士に聞こえたとは思うのですが、直接言えばいいのに……って思いました。

……めっちゃ感じ悪かったです。

女性が多い職場なので、人間関係が難しいのはよく分かるのですがね。
保育士同士でぴりぴりしているところは、子どもたちに対してもぴりぴりしがちです。

なんだか、雰囲気悪いなー…という勘は、たぶん当たっていますよ……。

逆に、保育士が多く配置されていて、のびのびと遊んでいる園にも出会います。
そういう園を選ぶといいと思います。

最後に

いかがだったでしょうか?

ブラックな保育園は、保育士にとっても子どもにとっても、つらいんです……。

以前の保育園にずっといたら…、わたしも心が病んでいたかもしれません…。

ブラックな保育園をホワイトな保育園に変えることは、ものすごく難しいです。

園の中のことは、外から見ているだけではわかりません…。
保護者の方の前では、良い顔をするブラックな保育士って多いのですよ。
だから、気づかれません…。

なので、入園や就職を検討している園があったら、しっかりと見学をして、ブラックな香りがしないかを確認してほしいです。

みなさんが、ブラックな保育園に入らずにすむように願っています……。

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